中国の越境EC市場規模

中国向け越境EC

中国の越境EC市場の規模は、日本のおよそ10倍です。
この数値は、まだ成長段階のものであり、2022年には5兆円まで拡大していく見込みです。

越境EC市場規模（2018年）

EC市場規模（2018年）

市場規模
313兆円

参考：平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備（電子取引に関する市場調査）11P,12P

日本商品カテゴリー別売上構成比

参考：株式会社NINT 独身の日セールデータ分析

現在、中国向けの越境ECは、需要が拡大しているにも関わらず、供給が追い付いていないという状況になっています。
それには、いくつかの理由があります。

需要拡大の要因

中国では、日本製品の品質への信頼から人気が高いこと。実際に日本人が使用している商品を買うということが、一種のステータスとなっていること。
中国人訪日観光客の消費行動が「モノ消費からコト消費」へと移行している。（コロナウイルス関連以前からの傾向。）そのため、訪日時よりも旅後などにECで商品を購入する需要が増加したこと。
新型コロナウイルス関連の渡航制限により、中国人訪日観光客が減少しているため商品を買いたい人が、直接日本まで買いに来にくいこと。

供給不足の要因

中国政府の国際スピード郵便（EMS）の開封検査が厳格化され、中国越境EC通関の条件も厳しくなり取り扱いできない品目が増えたり、税率が上がったため、既存の「個人代行業者」が事業を継続できなくなっていること。
新型コロナウイルスの影響で、渡航制限などがあり、個人輸入（キャリーケースなどの手荷物で輸入するなど）が難しくなっていること。

渡航制限後の日本商品購入増加率

渡航制限後の売上前年比

売上前年比
	＋52％（2020年2月前年比）
	＋100％（2020年1～3月対前年比）

参考：中国人ママ100名、越境EC意識・行動調査（Onedot株式会社）

訪日旅行における個人購入や、並行輸入の停止で、日本製品が買えなくなった中国人が越境ECサイトに流入し、売り上げが大幅に増加しています。

中国向けのECモデルとして代表的なものは、以下の通りです。

自社サイト・独自アプリを用意し、百度検索に広告を出稿しエンドユーザーに販売する。

要：現地法人（中国法人）
天猫国際・京東国際などの、中国の人気モールに旗艦店を出店して販売する。

※中国語が堪能で、ECに詳しい専任の自社スタッフが必要。
天猫国際・京東国際などに出店中の店舗に販売を委託する。

※手数料・送料などについては委託先による。

どの方法も、ちょっとハードルが高い、と感じるかもしれません。
そんな皆様のために、私たちは、少ない商品数でも、少ロットでもはじめやすい、中国向けのECプラットフォーム「Beauty Park 玩美花园モール」をご用意いたしました！

中国独自のインターネット事情

中国のインターネット事情は独特で、言葉の壁以外にもいろいろな制約があります。
日本でシェアを誇るGoogle、Yahoo!といった検索システムや、Facebook、twitter、Instagram といったSNSサービス、Youtubeなどは使用できません。（VPN使用時は除く）
その代わりとなる、中国独自のウェブサービスが発達しています。
さらに、大きな違いとしては、金盾（グレート・ファイアウォール）と呼ばれるインターネット情報検閲システムがあります。

そのため、中国向けの越境ECでは、現在日本向けに既にECショップ（ECサイト・アプリ）をもっていたとしても、それをそのまま、翻訳して中国向けの支払いシステムを導入する、という形ではうまくいきません。

WeChatミニプログラム

「WeChat」は、中国版のLineとも呼ばれるメッセージアプリです。中国人のほとんどのスマホにはダウンロードされていて、ユーザー数12憶人を誇る中国最大のソーシャルアプリです。
チャットや通話、決済システムの他、多数の機能があります。
「WeChatミニプログラム」は、WeChatアプリの中のミニアプリのようなもので、 WeChatをダウンロードしている人は、そのまま使用することができ、 WeChatPayでの決済や、WeChatでのシェアなどが簡単にできます。
「WeChatミニプログラム」では、ショッピング、ゲーム、動画などを楽しむことができます。